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  • 後期資本主義段階における正統性の諸問題に関わる「伊東市新市民病院問題」

  • 投稿者:管理者
  • 投稿日:2010年 1月 9日(土)00時55分5秒
 
 昨年12月に指定管理者が選定され、本年3月までに実施設計が完了。7月には着工予定の新市民病院。莫大な建設費もさることながら、設計プロポーザルにおいても、指定管理者の選定方法においても、その選定手続き自体に何となく恣意性を感じざるを得ず、行政における意思決定過程のこの不透明さは、行政、政治権力の正統性とは何なのかを考える良いきっかけになるのではないかと思います。
 ドイツフランクフルト学派の重鎮ユルゲン=ハバーマスの「晩期資本主義段階における正統性の諸問題」や「コミュニケーション的行為の理論」等を引用するまでもなく、後期資本主義段階にある現代における政治権力の正統性とは何なのかを地方政治レベルで考察してみようという実験的試みスレッドです。
ルーマンVSハバーマス論争等についてコメントしていただけるインテリゲンチアの参加があるととっても嬉しいです。

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sage

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  • 新市民病院指定管理者の選定についての問題視点

  • 投稿者:管理人メール
  • 投稿日:2010年 1月16日(土)00時34分48秒
  • 返信
 
 昨年12月議会において、新市民病院の指定管理者の選定が議案となり、可決されました。可決に至るまで6時間近くの議論が行われ、議員人事案件以外でここまで、長時間の審議が行われることは珍しかったのではないかと思われます。
 指定管理期間の問題や、協定書の内容をどうするか、といった問題もさることながら、私が考えるこの議案の争点の核心は、「市政報告」にも記載したとおり、指定管理者の選定に当たり、条例違反の可能性があったということに尽きます。
選定手続きの根拠となった「伊東市公の施設に係る指定管理者の指定の手続等に関する条例(指定管理者指定手続条例)」の条文を読む限り第5条特例を適用して公募を行わずに地域医療振興協会をしていすることにはどう考えても手続き上の正統性が認められません。
政治における手続きの「正統性」の問題は学問的にも大いに問題とされるところで、古くはマクス=ウェーバーによる権力による支配の正当性根拠について「伝統的支配」、「カリスマ的支配」、「合法的支配」の3つの正当性が類型化されているわけだが、現代において、前二者は支配の「正当性根拠」とはなりえない。
 問題は「合法的支配」とは何なのかということになる。
ニクラス・ルーマンは、もはや現代において法は誰も知ることはできないのであって、実質的にそれが正しいことか否かは知ることができないという不可知論的なスタンスで結論として「手続的正当性」を主張した。
 一方ユルゲン・ハバーマスは行為の実質的な正当性を担保するために「コミュニケーション的正当性」を主張した。つまり、繰り返されるコミュニケーション的相互行為の中から生まれる暗黙の規範性を重視したわけである。
 実は、この点については、戦前の日本において中井正一が「委員会の論理」において、既にユルゲン・ハバーマスの主張とほぼ同様の正当性理論に到達していることは驚くべきことである。
 それはともかく、ルーマン説によっても、外形的な手続き的正当性も保たれておらず、ましてやハバーマスや中井正一の理論からは、全くの正当性を得られない今回の新市民病院選定手続きは、市長が変わらない限り、必ずや今後の伊東市政に禍根を残すことになる。

 市民の間でもっと議論して欲しい。

 市民の皆さんのご意見を説に求む。

http://www.justmystage.com/home/shinomiya



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